”SNSの人”じゃなかった !?
──Destin Conrad
──Destin Conrad
【INTODUSK NEWS】
036
ライターのWADAです。
今回ご紹介するのは
Destin Conrad / デスティン・コンラッド
「SNS出身のシンガーらしい」と聞いて調べてみたところ、彼は10代の頃にVine(6秒動画のSNSプラットフォーム)で100万人以上のフォロワーを持っていたらしい。ただ映像を見る限り、派手さで押すタイプではなく、落ち着いた雰囲気が印象的だった。
音楽に向きあうきっかけは、友人の< Kehlani>。いまではR&Bを代表するトップシンガーだ。彼女のアルバム制作に誘われて参加した結果、いきなりBillboard全米2位の作品のソングライターに名を連ねることになる。SNSの延長線というより、本格的な“制作の現場”への参加が彼にとって大きな転機になったようだ。
その後、自身のEPを継続的に発表。『COLORWAY』『SATIN』『SUBMISSIVE』──どれも必要以上に盛り込まず、歌声と少ない音数で組み立てていく。今のR&Bの潮流には沿いながらも、彼なりの視点で丁寧に作られた“音楽の構築”という印象を受けた。
歌う内容はドラマチックではなく、より日常的なもの。
FaceTime越しの沈黙、既読をつけるか迷う数秒、深夜に残された短いメッセージ──誰もが経験しうる小さな感情の揺れを拾い上げている。
最近ではUS・EUでのツアーも順調で、2025年にはフルアルバム『Love on Digital』をリリース。“ネット発のシンガー”という肩書きより、実直に制作を続けて評価を得たアーティストとしての存在感が強い。SNS時代の話題より、のちに残した作品でファンを掴んできた人だ。
いまや、SNSから表舞台へ出ていくアーティストは数多い。秘めた才能が埋もれず世の中に届いていくのは、本当にすばらしいこと。
これからも楽しみでしかたがない
<GQ Men of the Year Party >
He's the real deal !
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